〜南の島紀行〜 Palau
日本から南へ約3,000km、常夏の島パラオ。かつては日本が統治したこの島は1947年、国連の信託統治領となる。1994年、アメリカの信託統治から独立(ミクロネシアの中では最後の独立となる)、今は日本人観光客が多数訪れる島である。海底火山の噴火と、石灰岩の浸食によってできたこの島はその景観からときにパラオ松島などと表現される。数百からなるこの島々には、手付かずの自然が多数残されており、それは海の中までもが同じである。その美しい海は、この島に訪れるダイバーたちを魅了する。
パラオまでの足は名古屋からの週1便のチャーター便を除いて基本的には直行便はない。そのほとんどがグアム経由となる。グアムーコロール(パラオ)間はコンチネンタルミクロネシア航空が毎日就航しており、約2時間半のフライトとなる。
空港のあるバベルタオブ島から車で約30分、途中再建されたKBブリッジを通過してコロール島に入る。パラオの人口の3分の2がすむこの島は政治と文化の中心になっていて、数少ないいレストランやスーパーが並ぶ。そこからさらに数分、リゾートして名高いパラオ・パシフィックリゾート(PPR)があるアラカベサン島に入る。
パラオにも何件かの大手ホテルがあるが、リゾート気分を求めるならPPRだろう。自然以外、何もないといったほうがふさわしいパラオなのだが、ここは別である。全室にバスローブ、ドライヤーから歯ブラシまでがそろう。よるにもベットメイクとリネンサービスがあり5スターの行き届いたサービスが感じられる。その室内は南国風のインテリアで統一され、落ち着いた感じが得られる。他にも、プライベートビーチやテニスコート、フィットネスジム等も完備している。ダイビングショップ”Splash”や、島で唯一のDFS(免税店)もここにある。
抜群の透明度を誇る海に囲まれたパラオだが海岸線はがけであったりジャングルであったりとビーチにはあまり恵まれていない。コロール周辺でビーチとなるとPPRビーチがおすすめである。しかしながらここはホテルのプライベートビーチのため外部の人の利用は有料である。 1Day 25$(バスタオル付、プール利用可)
コロール島の南西には海底火山の爆発によって隆起した200あまりの小さな島が広がる。これらはロックアイランドと呼ばれるが水面付近が波によって浸食されていて大きくえぐれたその形はまるでマッシュルームのようである。ロックアイランドへはスピードボートで行くツアーが行われている。ビーチでバーベキューやシュノーケリングといったアクティビティが楽しめる。
パラオでの生活というのはなにかしらそのすばらしい海と関係してくるのだが、海以外に目を向けてみよう。コロ−ル周辺ならばスーパーやレストラン、郵便局など、一通りのものがそろっているので旅行程度ならば困ることはないだろう。地元の人がよく利用するWCTCショッピングセンターや、日本食レストランが並ぶ。見所はパラオ博物館、ミクロネシア海洋生物増殖センター、ヤップ洞窟あたり。 WCTCショッピングセンター ; コロール地区 TEL 488-1633 無休
パラオ博物館 (Belau National Musium) ヤップ洞窟 Palau Pacific Resort(PPR)
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