リヤブレーキ オーバーホール

■■生命にかかわることですので自己責任において実行してください!■■


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 走行距離110000km、前オーナーのメンテも不明なことから予防的にOHします。
 ブログのほうにも書きましたがヘッドガスケット交換のときにマスターシリンダーのほうはOH済みなので今回はリヤブレーキ、その後フロントキャリパーのOHの予定。

 基本的手順は、
 1ジャッキUP後、たいやはずし
 2ドラム取り外し
 3分解・清掃
 4ホイルシリンダーOH(消耗部品の交換)
 5組み付け・仮調整
 6ドラム、タイヤ取り付け 調整

 フレアナットレンチ
 8x50mmボルト2本(サービスホールで使用)
 各種一般工具
 シリコングリス
 ブレーキグリス
 ブレーキクリーナー
 ブレーキフルード(ブレーキオイル)

 リヤブレーキホース 90947−02599   ¥1700
 カップキット      V9117−T007    ¥810
 Cワッシャー     90213−07010   ¥100  2個

 *Cワッシャーはシュー交換をする場合、シューキットに含まれます。




 
ジャッキUP後馬を掛け、タイヤをはずします。
サイドブレーキを解除しますので輪留めはしっかりと。
サイド解除後にドラムをはずします。
ドラムはサービスホールに8mmのボルトを交互に少しずつねじ込んでいくとだんだん浮いてきます。
シューを引きずっているようであればバックプレート側から(ゴムのメクラをはずして行います)オートアジャスターをのつめを回して緩めます。
この場合オートアジャスターのレバーを細いドライバー等で下に下げながら出ないと回せません。


写真は清掃前、ドラムをはずしたままの状態です(リヤ左側)。







シューをはずし簡単に清掃します。
シューはオートアジャスター部分の大きいばねをはずすと簡単にバラケます
ブレーキダストは有害?体によいことはないでしょうからエアーの使用は避けて洗剤で洗います。
写真はリヤ右側です。
ここまで作業して写真を撮るのを忘れてました。
上の清掃前の写真はあわてて反対側を撮ったものです。








ホイルシリンダの分解前にLSPVからブレーキホースをはずします。
写真はピンボケですがラップと輪ゴムを使用してオイルがもれるのを止めています。

写真はありませんがマスターシリンダのリザーブタンクにもラップ&輪ゴムでふたをします。
エアーが入らなければ大量には漏れません。

*マスター側にエアーが入るとエア抜きが大変になります。






ブレーキオイルは塗膜を溶かしますので気をつけてください。
ウエス等で漏れを受けます。
取り外しにはフレアナットレンチを使用しなめないよう気をつけます。
















交換用のブレーキホース、無論新品です。











ホイルシリンダを分解します。
写真は取り出したピストンです。
ここのダストブーツ、ピストンカップを交換します。

ピストンを傷つけないように注意します。
交換前提であれば、古いピストンカップはカッターで切ってしまうのもいいかと思います。
ゴム部分にシリコングリスを塗布します。
新品のほうはかなりきついですが手だけで取り付けできます。
グリスで滑らせると、"するん"と入ります。








ホイルシリンダー内部です。
きれいなのでこのままとします。
さびがひどい場合はホーニングします。











トヨタ第2純正のピストンカップキット。












 

取り付け前にシューやスプリング等構成部品をを清掃します。
稼動部分にはグリスアップしますが、シューのライニング部分にはグリスが付着しないよう気をつけます。












オートアジャスターの分解です。
スムーズに動くようにします。









 


組み付けはアンカー(下側)のテンションスプリングをかけながらシューとオートアジャスターをセットし、シューホールドダウンスプリングで固定します(事前にオートアジャスターをテンションスプリングでシューに組み込んでおきます)。
その後オートアジャスター裏のシューリターンスプリングを掛けます。
このスプリングは小さめのドライバー等で引っ掛け、滑らせるようにするとうまく掛けられます。
ピストンとシュー、シューとバックプレート、シューとオートアジャスターの接触部にブレーキグリスを使用します。


サイドブレーキワイヤーをスプリングを縮めながらラジペンではさんで取り付けます。
ワイヤーの取り回しに気をつけます。







この時点でオートアジャスターがシューに触るまで伸ばしておきます(仮調整)。
各部を点検しドラムをセットします。反対側もOHしたらサイドブレーキを重くなるまで数回引いて調整します。
最後にエア抜きをし、タイヤを取り付けて完了です。
シューアジャストツール(マイナスどらいばーでも可だが、やりづらい)があればバックプレート側より数コマアジャスターを回します。
ドラムの引きずりに注意してください。






 今回はブレーキシューの交換は行いませんでした。
 エア抜きはワンマンブリーダーを使用して一人で行いました。持っていない場合は助手を1名確保してください。

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